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スピーキングに自信を持つ!英語中級・上級者向けテクニック

「いくら勉強してもスピーキングだけが伸びた気がせずフラストレーションを感じます…」

先日、カウンセリング中にこんなご相談をいただきました。

ご相談者様の英語力は非常に高く、特に対策をせずに「英検1級」「TOEFL96点」「IELTS OA7.0」を取得できるレベル。

こんなレベルの人ですら、英語力の伸びに頭を抱えているようです。

そこで今回は、「もう勉強できることがない…」と悩んでいる中級・上級レベルの学習者向けに、その対策方法などをまとめていきます。

英語中級・上級者向けスピーキングに自信を持つ方法

多くの場合、英語の勉強を継続してきた中級・上級者は、一般的には「英語が話せる人」というカテゴリーに入ります。

語彙力は十分で、発音もある程度再現することができている。

しかし、本人たちは自分の英語力に対して極めて批判的で、英語を話すたびに「もっとこう言えばよかった…」と反省ばかりしていることがあります。

根本にある問題は、勉強で解決できる「知識」ではなく、身体の「反応」である可能性が高いです。

今回の記事で伝えるポイントは2つ:

  1. 自分にとって最適な会話スピードを見つける
  2. 表現としての英語力

ということを説明していきます。

まず初めに「英語中級・上級者の特徴」を説明し、それからスピーキングに自信を持つための方法を共有していきます。

英語中級・上級者の特徴

英語中級・上級という言葉は抽象的で、自分がそのレベルに属しているか判断しにくいです。

認知バイアスもあり、英語力が高い人ほど「自分はまだまだ」と学習を継続しているケースもしばしば。

なので、私が個人的に感じる英語中級・上級の特徴をまとめてみました:

  • 自己評価と他者評価にギャップがある
  • 日常会話は問題なくできる
  • 少し対策すれば英語試験で高スコアが取れる

それぞれ簡単に説明していきます。

自己評価と他者評価にギャップがある

一番の特徴は自己評価が低く、他者評価が著しく高い状態です。

自分では「まだまだ…」と思っているのに対し、周りの日本人からは「もうネイティブじゃん!」と思われているケース。

これは感覚的な数値ですが、身の回りの友人(日本人)3名以上から「○○は、ほぼネイティブ」と評価されている人がこれに当てはまります。

ポイントは「日本人の友人」の評価ということです。

 “英語が喋れる” という目標に対するイメージが曖昧な場合、細かいエラーに気付かず過大評価してしまう傾向があるからです。

日常会話は問題なくできる

もう一つの特徴は、一対一の日常会話に関しては大きな課題感を感じていないということです。

もちろん余裕綽々で英会話ができる、ということではなく、心の中で必死に汗をかいています。

しかし、一見余裕を持って話しているように見えるので、周りから見ると「やっぱり○○の英語はすごいな」と評価されてしまいがち。

日常会話に大きな問題がないので、オンライン英会話をやっても学習効果はほとんどありません。

昨今のオンライン英会話はフィリピン人が大半なので、逆に向こうに気を遣ってレベルを合わせるなど、時間ばかりか気力も失う恐れがあります。

少し対策すれば英語試験で高スコアが取れる

英語の基礎力という点において非常に高水準です。

そのため、テストの傾向や特徴などを理解できれば、少しの対策(もしくは対策なし)でかなり高いスコアが取れます。

私の勝手な印象ですが、以下のテストで対策なしでこれくらいのスコアは取れると思います:

  • 英検準1級
  • TOEIC850点以上
  • TOEFL85点以上
  • IELTS OA6.5以上

まとめると「自己評価が低いけれど日常会話は問題なくできて、テストを受けると高得点になる人」は中級・上級者である可能性が高いと思います。

自分にとって最適な会話スピードを見つける

「会話」は知識領域ではなく、運動領域のスキルです。頭で考えるよりも先に口が動き、それに合わせてコンテンツが生成されていきます。

この「頭で考える」と「口が動く」の間にギャップが大きくなりすぎて、上手く考えがまとまっていないのに身体が先に反応してしまう状態が、いわゆる英語に自信が持てないと感じる時だと思います。

コミュニケーションには、会話のペースを自然と決めるキーパーソンが存在します。

普段ゆっくり話すタイプの人も、このキーパーソン(基本的にはネイティブ)に合わせて無意識に会話のペースが速くなりがちです。

そうすると、頭を通り越してそれっぽいフレーズが口から出てくるようになり、次第に「自分は何を話しているんだろう…」と頭の中が真っ白になっていきます。

こういったコンテンツがまとまっていない言葉は、一見すると英語が話せているようで、中身が伴っていないのでパンチの弱い上滑りな表現になりがち。

それを感覚的に自覚しているから「自分は英語が喋れない」という自己評価に帰結しがちになります。

人にはそれぞれ自分の身体に馴染んだテンポがあります。

日本語は英語と比べるとテンポが遅い傾向があるため、それを自覚しないで英語ネイティブに合わせて会話しているとこのような状態に陥りがちになります。

そのため、大切なことは自分にとって話しやすいテンポ・ビートを知ること。

意図的に呼吸を深くしたり、ポーズを長めにとってみて、自分の思考と身体の反応をシンクロさせていくことを試してみてください。

英語はダンスや音楽と通じるところがある

少し話が逸れますが「表現」という観点から英語(コミュニケーション)をみた時に、ダンスや音楽と通じることが多くある点に気付きます。

その場のメロディやビートに合わせて、自分のスキルを駆使した自己表現をする。

最初からテンポが速い曲に合わせて踊ることや速弾きをすることはできませんし、魅力あるアドリブをすることはできません。

言語の場合、ネイティブの真似から英語を話そうとする感じ。

その場合、自分のコンフォートゾーン(または能力相応の領域)から離れたところでコミュニケーションを取る必要があります。

これらはある意味トレーニングになり、学習経験としては価値のあることだと思います。

しかし、常にこれが続くと次第に英語を話すのが嫌になり、心が前を向かなくなります。

だから自分のコンフォートゾーンで価値を発揮することが大切だと思うのです。

ダンスや音楽でも自分が好きなリズムがあり、最終的にはそれが「自分の味・魅力」になっていくはずです。

場の空気を優先させることも大切ですが、自分の得意分野でコミュニケーションを取ることも戦略の候補として考えておいてもいいかもしれませんね。

まとめ

今回紹介したポイントは、思考と身体をシンクロさせることができる自分のペースを意識してみようということでした。

一見簡単そうですが「場の空気を止めたくない…」と思ってしまうと、なかなか難しいスキルでもあります。

また、初級の段階でこのテクニックを実践しても、単に「話が遅い」と思われてしまい全く効果はありません。

あくまでいろいろ経験した結果の落ち着き所として、自分らしさを表現するという手段が活きてくるのでしょう。

「恥をかいた数だけ、人は成長する」

最初は抵抗があるかもしれませんが、心拍数バクバクの状態から踏み出せた一歩は必ず何かの糧になっています。

あくまで解決策の一つですが、誰かの参考になればこの上ない幸せです。

SOLO English記事編集担当です。

一般的な知識や情報ではなく、これまでの指導経験や独自の考察を中心に英語学習に関するヒントになるようなことをまとめていきます。

よろしくお願いします。

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