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思うように英語が伝わらない原因6選と対処法を紹介

ある程度は話せるようになったけれど、思うようには伝わらない…。

英語が中級レベルに到達した際に、多くの方が感じることではないでしょうか。言語学習をしている人であれば、誰しもが通る道です。

そんな時は根本的な原因を確認し、今までの学習方法を変えることが重要です。

一緒に確認をしていきましょう。

英語が伝わらない原因とは

英語で相手に意味を伝えたい場合、伝えたい内容の表現方法を英語で知っている必要があります。

当たり前でしょ?

そう感じられるかもしれませんが、ただ単に英語での表現方法を知らない場合と、その他の原因を混同している学習者が多いように思います。

英語での適切な表現を知らない場合は、そもそも話すことができません。近しい言い方で表現をするか、沈黙をすることになります。

この場合は、英語の知識が問題になっていますので、該当する表現を覚えるしかありません。

以下では「話せているはずなのに相手に伝わらない。」そういったケースの原因と対処法を確認していきます。

原因1. 声が小さい

1つ目は声の大きさです。皆さんは、外国の人の話す声が大きいと感じたことはありませんか?

シーンとした電車に外国の方が乗ってくると声量が大きく目立つ。自分が外国に行った時に、周囲の人の声量の大きさに驚く。そういった体験です。

これは、言語の声量やトーン、そして文化に起因するところが大きいです。一般的に、日本人は静かに話します。

私は静かに話される日本語が好きですが、そんな日本語のノリで英語を話してしまうと、思うように伝わりません。「もにょもにょ」と話しているように聞こえてしまうためです。

声が小さい自覚がある人などは、少し大きめの声で話すことで伝わるようになる可能性があります。

このように書いてしまうと、カタカナ発音でただ声量をあげる人がいます。そういった意味ではありません。「発話のルールに従ってはっきり発話する」というイメージに近いです。

ルールに従おうとすることで、自然と求められている声量水準に近いていきます。

原因2. 発音記号を無視している

2つ目は、発音記号を無視して話している場合です。実は、これは原因1の続きになります。

先述の「ルールに従ってはっきり話す」というのは、言い換えると「発音記号に沿って発話する」というものです。

個人的な意見ですが、発音記号の習得ほどコストパフォーマンスの良いものはありません。英語の学習効率を最大限に上げてくれます。

なぜなら、正しくない音で覚えてしまった語彙は、聴いても認識できませんし、話しても相手にも伝わりません。正しい発音の習得は、リスニングとスピーキングに絶大な効果をもたらしてくれます。

発音記号と聞くと、母音や子音などを思い浮かべる人が多いと思います。音素はもちろん重要です。しかし、それ以上に強勢(ストレス)を習得することが重要です。

英語は強弱言語と呼ばれます。各単語に強勢がつくためです。例えば、

  • PHOtograph
  • phoTOgrapher
  • photoGRAPHIC

品詞が異なる同一の単語でも、英語は強勢の位置が変わります。発音記号に含まれている強勢を意識しながら発話ができるようになれば、一発で伝わる確率が飛躍的に高まります。

まだ発音記号を知らない人は、騙されたと思って、腰を据えて学んでみてください。一日数十分の学習でも、一ヶ月もあればマスターできます。

原因3. 意味の切れ目で話せていない

3つ目が、意味の切れ目で話していないというものです。母語では自然とできるのに、英語になると意味の塊を意識しなくなる方がいます。

流暢に話すことばかりにとらわれてしまい、上手く息継ぎをしていないのです。特に、早く話しすぎる人などは要注意です。流暢であることと、早口であることは関係がありません。

下記の例文を使用して、意味の塊で息継ぎをする練習をしてみましょう。スラッシュの箇所で意識的に間を置いてみてください。聞き手は意味を認識しやすくなります。

“This morning, / while walking in the park, / I discovered a beautiful cherry tree. / Underneath, / families were enjoying picnics, / and / I felt the cheerful spirit of spring. / On my way back, / I stopped at a local café / and savored a warm cup of coffee, / enjoying the peaceful start of the day.”

いかがでしたか。実際のところは、いきなりこのレベルの塊で話すのは難しいです。まだまだ詰まります。最初は、下記のスラッシュぐらいまで軽いポーズをとっても十分に伝わります。

“This morning, / while / walking in the park, / I discovered a / beautiful cherry tree. / Underneath, / families were enjoying / picnics, / and / I felt the / cheerful spirit of spring. / On my way back, / I stopped at a / local café / and savored a / warm cup of coffee, / enjoying the / peaceful start of the day.”

例文のように、4語前後の塊で話すようにすると、聞き手は理解しやすくなります。意味の塊で話すことを「チャンクで話す」と呼びます。

瞬発的に一文を構築できるようになった人は、チャンクで話す練習をすると良いでしょう。

ここまで理由1から3で述べた、上手に伝えるための対処法を復習しておきましょう

  1. ある程度の声量で話す
  2. 発音記号に沿って発話する
  3. チャンクで話す

気づいた方もおられるかもしれませんが、これらは全て音声面におけるポイントです。この3つが守られることで、音声面では相手に十分伝わるようになります。

ここから先は、音声以外のポイントを見ていきましょう。

原因4. 展開の仕方が悪い

4つ目は、話の展開の仕方が良くないというものです。日本語と同じように、英語で話を展開している人は注意が必要です。例文で確認をしましょう:

I’d like to report on yesterday’s meeting. First, there were 10 participants. The topic was about the budget. We discussed for about 2 hours. In conclusion, we decided to reduce the budget by 10%.

背景説明 → 詳細 → 結論と展開されていることが分かります。これは典型的な日本語の話の展開のされ方です。

英語話者にとってはポイントが理解しづらく聞こえています。先ほどの英文は、以下のように話すと英語話者には伝わりやすくなります。

In yesterday’s meeting, we decided to reduce the budget by 10%. We reached this conclusion after a 2-hour discussion with 10 participants.

結論 → 背景説明 (詳細)となってることが確認できます。話の展開の仕方というのは癖みたいなものです。意識的に練習をしないと、なかなか改善ができません。

ビジネスパーソンの方であれば、「結論から話す」というのはどこかで聞いたことがあるかと思います。普段日本語で話す時から、意識的に練習をしてみると良いかと思います。

原因5. 一文が長すぎる

5つ目は、話す際の各文章が長すぎるというものです。これは日本語でも同じだと思います。一文が長くなるほど、話の要点を抑えづらくなります。

加えて、第二言語である英語を長く話そうとするとエラーが多くなります。文法的なエラーだけでなく、全体のリズムも崩れがちになります。

In consideration of the imperative need to optimize our operational efficiency and effectiveness in the current highly competitive business landscape, it is of utmost importance that we strategically implement a comprehensive, cross-functional initiative to streamline our internal processes, thereby facilitating enhanced productivity and fostering a culture of continuous improvement across all departmental units of our organization.
「現在の極めて競争の激しいビジネス環境において、我々の業務効率と有効性を最適化する緊急の必要性を考慮し、内部プロセスを合理化するための包括的かつ部門横断的なイニシアチブを戦略的に実施することが最重要であり、それにより生産性の向上を促進し、組織のあらゆる部門ユニットにおいて継続的改善の文化を醸成することが極めて重要である。

なんだか大学受験の英文に出てきそうですが、普通の人は、音読をするだけでもどこかで詰まるはずです。

また、一から上記のような英文を構築しようとすると、文法や表現のエラーが生じやすいです。どこかでリズムが崩れて文頭から言い直す人もいるかもしれません。

このような場合は、なるべく短い文でズバッと話すと良いです。

“We need to improve our internal processes to increase efficiency.”

先ほどの英文は、要点だけをつくと上記のように短くできます。母語ではないからこそ、確信をついたことを、短文で話せる訓練が重要です。

原因6. 要点が多すぎる

6つ目は、一文に要点を含みすぎているというものです。先ほどと関連していますが、長い英文の中に、話すべきポイントをいくつも含んでいる場合は注意が必要です。

Given our current market position, it is crucial that we leverage our core competencies and synergize across departments to enhance our competitive advantage, while mitigating risks and capitalizing on emerging opportunities, which necessitates a recalibration of our key performance indicators to align with long-term objectives.
「現在の市場ポジションを考慮すると、競争優位性を高めるために我々の中核能力を活用し、部門間で相乗効果を生み出すことが極めて重要です。同時にリスクを軽減し、新たな機会を捉えることが必要であり、これには長期的目標に沿って主要業績評価指標を再調整することが不可欠です。」

短く分けて、要点を確認してみましょう:

  1. We must consider our market position.
  2. Let’s use our strengths effectively.
  3. We need to work across departments.
  4. This will improve our competitiveness.
  5. We should manage risks and seize opportunities.
  6. We need to update our success metrics.
  7. This helps us meet long-term goals.

なんと7つもの要点が含まれていました。普通であれば、7つの議題に分けて話すべきことを、一文で話していたことになります。

「一文には要点を一つ以上は含めない」ことを覚えておいてください。聞き手の混乱を防ぐことが可能です。

最後に

以上が、思うように英語が伝わらない原因6選と対処法の紹介でした。

基本的なスピーキングの学習というのは「自分が英語で言えないことを、一つずつ言えるようにしていく」というシンプルなものです。

そんな中で、表現のストックは増えているはずなのに、いまいち相手に伝わらない。

そのようなケースでは、この記事でご紹介した原因のいずれかが当てはまる可能性が高いです。自分なりに分析をして、発話の方法や展開の仕方を変えてみてください。

記事を読んでいただきありがとうございました。

最後に、SOLOでは発音矯正にフォーカスをした「聞けない」「話せない」を解決するコースを設けています。カウンセリングは無料となっていますので、興味がある方は遠慮なくお越しください。

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