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早期英語は意味がない?そんなことはない理由を考察

加熱の一途をたどる早期英語教育。

しかし、早期英語実施の意味あいに関しては、しばしば炎上の火種になっています。実際、SNSでもよく燃えているのを目撃します。

グーグルで「早期英語」と打ち込んでみよう。

「意味がない」「デメリット」「発達障害」などと並ぶ始末です。

最近も早期英語に関してネガティブな意見をXで見かけました。そんな中、私の早期英語に関する考察が反響を呼んだので、ブログにもまとめたいと思います。

ちなみに、元の投稿は以下です:

早期英語は意味がないと思われる理由

最初に明確にしておきたいのは、私自身は早期英語教育には意味があると考えているという点です。実際に、我が子3人に対しても生まれた日から早期英語を実施しています。

一方で、それが外部から見ると異様であることも理解しています。一般的に「英語はできた方が良いよね」というのは社会的なコンセンサスが取れていると思います。

では、なぜ早期英語となるとそうはならないのか?私は以下の2点が原因だと考えています。

  1. 早期英語実践者と外部の考える目標に乖離がある
  2. 目標までの学習に再現性がない

早期英語の人たちが思い描く英語力の獲得には、確固たる道すじがなく、アプローチがぼんやりしているというものです。

早期英語の「実践者」や「業者」が目標とする、つまりデータ化すべき「成果」に至るまでの期間が長すぎ、経路が複雑すぎてできないのです。

詳しくみていきましょう:

一般的な英語の目標

英語を勉強する目的や目標は人それぞれです。

しかし、実状として多くの方は、英検やTOEICなどの英語資格をマイルストーンとして学習をします。定量化ができると、伸びが可視化でき非常に便利ですよね。

プロフィールなどにも「英検一級」「TOEIC990」などと、積極的にスコアの記載をしている人を皆さんも見たことがあるのではないでしょうか。

  • 旅行を楽しむため
  • 仕事で昇進するため
  • 将来的に海外で働くため

こういった目標を掲げている学習者でも、自分の英語の伸びを可視化するために英検やTOEICを積極的に受けていることが多いです。

近年では、大学受験や就活でも外部英語試験の活用が進んでいます。良いスコアを保持していると、大学受験の英語が満点扱いになったり、就活の選考で有利になります。

つまり、人生の中での必要性や金銭的なメリットを享受する場面でも、英語のレベルを定量化する流れが進んでいます。

早期英語の目標

では、早期英語を実践している人は、どのようなことを目標にしているのでしょうか。具体的には以下のようなことです:

  • 英語コンテキストで話が展開できる
  • 英語で情報収集、判断、実行できる
  • 母語を介入させずに英語のまま理解ができる
  • 教科書外の様々なアクセントが聞き取れる
  • ネイティブ複数人の会話が理解できる
  • 発音や流暢性が原因で聞き返されることはない

目標のレベルが高く、定量化できないものばかりです。

もちろん中には、「受験で無双」「就職で有利」といった、一般的な英語の目標と近い方も散見されます。しかし、実践者の多くはそれよりも先を見据えている人が多いように思います。

早期英語の実践者は、なぜこのような目標を掲げるのか?

自身が英語で不利を被る経験をされているためです。実践者の多くは、受験を勝ち抜き、外資系企業で働いていたり、海外に数年住んだことがある社会のアッパー層が多いです。

こういった人たちは、上層で求められる英語のレベルを肌で感じており、定量化できる英語の資格では足りないということを理解しているのです。

誤解を招く可能性があるので補足をしておくと、私は英検やTOEICを下に見ていません。むしろ基礎英語力を身につけるという観点では、オススメしています。

伝えたいことは、早期英語の目標を目指す場合、大人になってからでは間に合わないということです。

学習の再現性

もう一つ「早期英語は意味がない」と言われる理由は、その学習に再現性がないためです。

先ほど確認をしたように、母語レベルの英語力を獲得するのが早期英語の目標です。

目標までの道のりが複雑で長いがために、プロセスや成果をデータ化できないのです。それが理由で、外部から見ると何のために「その」学習をしているのかが分かりづらい。

仮に、英検やTOEICで良いスコアを獲得しようとすると、基礎文法と単語力をつけた上で過去問を何年分か暗記してしまうのが早いでしょう。一言で学習アプローチを述べることができます。再現性があります。

現時点で早期英語に関しては、みんながみんな違うアプローチをしているというのが実状です。

「これさえやれば間違いない」というルートはなく、目指す人の数だけ異なるルートがあります。バイリンガルの数だけ、バイリンガルになる方法があるのです。

最後に

以上、早期英語は意味がないのかに対する私の考察でした。

事実として、早期英語は大変です。週に数回程度のオンライン英会話では全く足りないですし、年間数百万円はするインターナショナルスクールに通わせても保証はできません。

子供が認知能力を獲得してから、英語学習を開始した方が伸びは早い。それで、受験は乗り越えられるし、就職で不利になることもない。

早期英語の実践者はそのことを知りながらも試行錯誤をしています。途中で脱落ないしは、目標のすり替えをする勢力が大半の中で、自分の信じる道を歩いているように見えます。

様々な方の試行錯誤が、もうあと何年かすれば形になってくるでしょう。私は楽しみです。

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